どんなサーバーが必要なのか

インターネットで情報を公開する場合に、どのような形で情報を開示するかを決定しなければなりません。それにより、使うサーバーも違ってきます。サーバーOSの選択とあわせて検討して下さい。

Webサーバー

WebサーバーはHTML(Hyper Text Markup Language)という言語を使って記述したファイルとURLアドレスを使って、インターネット上の文字や写真や映像や音声などを自由に観覧できるシステムです。われわれが見ているインターネットのホームページはWWWサーバーを使うことによって実現されているのです。 また、CGI, PHPというプログラムをサーバー側におくことによって、ホームページをダイナミックに表示できますが、これもWebサーバーがサーバーマシンに実行されていることにより実現しているのです。

OS
サーバー(代表的なもの)
LINUX:

メールサーバー

メールサーバーもインターネットサーバーを自前で持つのであれば、欲しいサービスです。いまやインターネットでメールを交換するのは当たり前になりました。メールサーバーは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバーとPOP(Post Office Protocol)サーバーに分かれます。SMTPは、実際のメールの送信を行います。POPは、サーバーに届いたメールを各ユーザ毎に管理し、メールを取り出します。

OS
サーバー(代表的なもの)
LINUX:
MacOS X:

FTPサーバー

FTPは、プロバイダーのホームページでユーザ名とパスワードを入力して、HTMLファイルや画像データをコピーしたり、取り出したりするときに使うサービスです。自前のサーバーマシンが手元にあれば、特に必要ありませんが、遠隔地から自前のサーバーにファイルをコピーしたり、ダウンロードファイルを一般公開したい場合には、このサーバーを立てる必要があります。

OS
サーバー(代表的なもの)

サーバーOSの選択

サーバーOSを選択する場合、運用面、セキュリティ面などを十分検討して決定する必要があります。サーバーの選択を誤ると後で取り返しのつかない事故にもなりかねません。特にセキュリティ面では、セキュリティホールがたびたび見つかっていますので、どのくらい早くアップデータが更新されるかなどは調べておきましょう。

以下に各OSの特徴をまとめましたので、参考までにご覧下さい。

LINUX, UNIX

UNIXにはさまざまなバリエーションがあります。正確にいうと、すべてUNIXとは言えないのですが、UNIXとほぼ同じ機能を持つOSがたくさんあります。さらにUNIXの中でも、System VとBSDという二大潮流があります。 System Vは正統なベル研究所の流れをくむUNIXです。対するBSDはBerkeley Software Distributionのことで、カリフォルニア大学バークレイ校で改良されたUNIXです。 当初はSystem VとBSDの優劣が論じられましたが、スーパーミニコンピュータの時代からワークステーションへと時代が進むと、互いの長所を取り入れてさほど差はなくなります。

Linuxは、Linus B.Torvalds氏が開発したUNIX互換のOSです。Linuxは、ファイルやプロセスの管理、入出力といった処理を行う部分がカーネルの部分しかありません。従って、カーネルだけでは実用にならないということになります。ファイルの一覧を出すのも、HDをフォーマットするのも、メールを読み書きするのも、それはツールとしてのソフトウェアが必要です。カーネルに加えて、さまざまなプログラムをまとめたものが配布されるようになりました。これがディストリビューションです。 Red Hat、Vine、Debian, Ubuntu, CentOSなどがそうです。Linuxは、UNIX同様にサーバーを構築するための様々なサービスを組み込むことができます。以下にその長所と短所をあげておきます。

長所
・ ほとんどのディストリビューションは無償で提供されている。
・ 歴史が長く、数多くのソフトウエアが充実している。
・ セキュリティホールが発見されるとその対応が早い。
・ インターネット上に情報が豊富にあり、また解説された書籍も多い。
・ セキュリティ対策をとりやすい。
短所
・ インストールやサーバーの設定が少々めんどう
・ UNIXのコマンドなどの知識が必要

その他にFreeBSDなどのUNIXがあります。LINUX同様、無償で提供されており、長所、短所もLINUXとほぼ同じと考えてもいいでしょう。

Windows, Windows Server

Windowsは、言わずと知れたクライアントOSとして世界で最も普及しているOSです。サーバーとしてLINUXと同等の機能を持っています。各種サーバーも標準で搭載されており、オールインワンの優れたOSといえるでしょう。ただし、近年これらのサーバーの脆弱性をねらったウイルスが増えており、採用する場合には十分その安全性に注意すべきです。以下にその長所と短所をあげておきます。

長所
・ インストール時などのトラブルがあまりない。
・ サーバーの設定が容易である。
・ ユーザインターフェースがクライアントと同じなので、使いやすい。
・ インターネット上に情報が豊富にあり、また解説された書籍も多い。
・ Windowsの豊富なオブジェクトやダイナミックなWWWを構築するActive Server Pageが使える。
短所
・ 有償である
・ IIS(標準で付属のWWW, FTP, Gopherなどを管理するサーバー)とセキュリティホールを共有しやすい。
・ デフォルトの設定ではセキュリティホールを作る可能性がある。

MacOSX, MacOSX Server

Mac OSも言わずと知れたApple Computer社のMacintoshに搭載されたOSです。実はWebサーバーだけでしたら、Mac OSでも標準で付属しています。またその使いやすさは他のOSにはないものがあります。特にMacOSXは、カーネルがUNIXですから、UNIXのオープンソースを持ってきて、コンパイルすれば、UNIXのツールが使えてしまいます。以下にその長所と短所をあげておきます。

長所
・ インストール時などのトラブルがあまりない。
・ サーバーの設定が容易である。
・ ユーザインターフェースが使いやすい。
・ UNIXの資産をそのまま使える
短所
・ 有償である
・ UNIXのツールを使う場合には、それらの知識が必要