• 12月24日(火)有明アリーナ 井上 尚弥(4団体王者、大橋) vs サム・グッドマン(オーストラリア)
  • 12月24日(火)有明アリーナ 武居 由樹(WBO世界バンタム級王者、大橋) vs 調整中
  • 11月21日(木)後楽園ホール 保田 克也(WBOアジア・パシフィック王者、大橋) vs 宇津木 秀(OPBF王者、ワタナベ)
  • 11月21日(木)後楽園ホール アジア最強ライト級トーナメント決勝戦 今永 虎雅(大橋) vs 齊藤 陽二(角海老宝石)
  • 12月12日(木)後楽園ホール OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦 中嶋 一輝(大橋) vs 辰吉 寿以輝(大阪帝拳)
  • 12月12日(木)後楽園ホール 日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦8回戦 山﨑 裕生(大橋) vs 武藤 涼太(松田)

井上尚弥三階級制覇 試合後日会見

2018.05.26 大橋ボクシングジム 

(大橋会長)
本日はご出席ありがとうございます。昨日の1ラウンドでの衝撃的な勝利は、尚弥に夢じゃないよねと聞いてしまったくらいな内容でした。1ラウンドでKO勝利ということでテレビ局さんには厳しかったかもしれませんが、英米にも生中継されていたので、これ以上ないインパクトを与えられたかなとは思います。昨日の試合は本当に満足しています。
井上尚弥選手へ。昨日試合が終わってからどのように過ごされましたか?
(井上尚弥)
少し昨日の試合の映像を見て振り返ってはみました。自分自身も1ラウンドで終わるとは思っていなかったので、正直びっくりしましたけど、結果を出せたことにとても満足しています。
試合時間も1分10秒と短かったので試合の映像も振り返りやすかったのでは?
(井上尚弥)
そうですね。ダイジェスト版を含めると20回ほど見ました。感想としてはパーフェクト過ぎたなと。昨日の試合に関しては百点かな。倒したときのパンチの手応えもあったし、計算した狙ったものだったので。普段であれば、試合後に倒したパンチを忘れることもありますけど、しっかり狙ったパンチだったので、昨日に関しては鮮明に覚えていますね。
映像を振り返ってみて感じたことは?
(井上尚弥)
やっぱり硬いなと。普段やらないようなことをやったり、やっぱり重圧や緊張があったのかなと。
最後のシーンは獰猛というか野生を感じさせる部分がありましたが?
(井上尚弥)
試合前日からいろいろと振り回されたりとかあって、普段とはちょっと違う気力だったのかなと。だた試合を見切る判断力は間違っていなかったと思っています。
開始30秒くらいで左ボディが入って、その辺からスイッチが入った感じでしたが?
(井上尚弥)
あのあたりからスピード感だったり、距離感だったり、どうやったら間を詰められるかはだいたいインプットできていました。セコンドの指示とは異なっているところもあったのですが、そのまま結果が出て良かったのではないと思います。
(相手をのけぞらせた)左フックについては?
(井上尚弥)
あれは練習していたパンチではありますね。相手(の距離)が遠いのがわかっていたので、あのようなロシアンフック系のパンチが有効だなと。1ラウンド初っ端当てられたので良かったなと。
試合の自己採点はどのくらい?
(井上尚弥)
内容&結果含め、80点はあげてもいいかなあ?

どうです?
(井上真吾トレーナー)
いやいや、まあ試合は勝てたので結果は100点ですが、内容は60点でしょう!
(井上尚弥)
じゃあ70点ということでいいよね? ということで70点です。(笑)

確かに内容的にはラッシュしたときにガードがガラ空きになったことは反省点ですね。
WBAのベルトについては?
(井上尚弥)
デザイン的にも好きなベルトですね。三階級取ったベルトですので大事に守っていきたいなと。
井上真吾トレーナーへ。昨日試合について改めていかがですか?
(井上真吾トレーナー)
最初相手側の動きが読めなかったので、相手の動きを見切ってから動き出そうと指示出していたのですが、尚弥のリードとか見ているともう見切っていたなと思ったので、あれはあれで良かったかなと思います。
デビューから7年で三階級制覇です。尚弥選手の成長は?
(井上真吾トレーナー)
それは日々成長していますよ。それなりのキツイ練習もしているのでね。伸びしろとしては、より濃く技術を磨くとかいくらでもありますから。本人も自覚しています。そういう気持ちがある限り、成長し続けると思います。
大橋会長へ。WBSSへの参戦も明言されていますが、今後の展開は?
(大橋会長)
6月に向こうから関係者が来日して交渉することになっています。出場することは決定していますが、それ以外のことは決まっていません。日本人ではもちろん初めて出場しますし、今発表されているメンバーやそれ以外の選手もそうそうたる顔ぶれなので、日本ボクシング界にとっても衝撃を与える内容になりますね。優勝するには3試合勝たないといけませんが、その試合を通じて井上尚弥の名前も世界に轟くことになるでしょう。この一年は尚弥のボクシング人生にとっても、大橋ジム、私(会長)にとっても重要な年になります。
3階級目のこの試合については?
(大橋会長)
なんせ英国からチャンピオンを招くのが初めてなので、本当に来てくれるのかどうか、体重がオーバーするんじゃないか、試合会場まで本当にくるのかなど悩みがつきなく、試合に勝ったときよりも、相手がリングに上った時のほうがホッとしました。
井上尚弥選手へ。試合が終わって、これからしたいことは?
(井上尚弥)
肉体的にはダメージがまったくないのですが、今回の試合はプレッシャーもこれまで以上だったので、少し精神的に休みたいなと。
WBSSについては?
(井上尚弥)
昨日の試合が出場権を賭けた試合だったので、それに勝ったので今はその大会で優勝することを目指しています。
出場予定のテテ選手が早く試合をしたいとラブコールしていますが?
(井上尚弥)
バンタムに上げて新たにライバルになる選手が増えたので、気を引き締めていきたいですね。統一戦という形になれば、WBSSでやりたい選手というのは特に誰でもいいと思います。
今後の抱負は?
(井上尚弥)
まずWBSSで3試合勝ってバンタム級で最強を証明していけば、ボクシング界も盛り上がりますし、そうなればこのトーナメントに参加した意味があったなと思えるかと。